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moto編集部スタッフ shitoさんのパリ便りCafé noir bis

秋のパリ散歩とスペイン・バスクで過ごす週末   2019.11月号より

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比較的暖かかった今年の秋のパリ。さすがに10月後半からは冷え込む日も出てきましたが、例年、10月に入るとすぐ入れる暖房も今年はまだ。相変わらず、雲が垂れ下がる灰色の空ではあるのですが、またそれがパリらしくもあり…。さて、秋といえば「食と文化」。ということで、パリの美術館やレストラン、可愛いブックカフェや美味しいワインバーを巡ってきました。そして、10月末からのカトリック祝祭の秋休み『TOUSSAINT(トゥッサン)』を利用して、スペインのバスク地方へもプチ旅行。自然がいっぱいで、とてもいい息抜きになりました。

以下、下記ギャラー内にてご紹介しています。

・現在のノートルダム寺院のその周辺

・フランスのゴブラン織りを知る

・パリのおすすめランチとワイン・バー

・バスク地方で週末を過ごす

・スペインと言えば、やっぱり生ハム

現在のノートルダム大聖堂

現在のノートルダム大聖堂

4月の火災から半年経った「ノートルダム大聖堂」。まだ、安全性の確認等で改修工事さえも始まっておらず、近寄れない状態。意外と正面の姿は、以前と変わらないのですが、後方半分は完全に焼け落ちたままでした。既に600億円以上の寄付金が約束されているという、世界中が注目する大改修。期間は、5年、10~15年、40~50年と様々に噂されています。本格的な改修工事の開始は再来年以降となるようで、生きている間に完成はしないかもな…と思いつつ、これからも見守っていきたいと思います。

外観が素敵な「SHAKESPEARE AND COMPANY」

外観が素敵な「SHAKESPEARE AND COMPANY」

「ノートルダム大聖堂」と川を挟んで反対側にあるのが、「シェイクスピア・アンド・カンパニー書店」。1919年にオデオン地区から始まり、1951年に現在の場所へ。英語の本がメインではあるのですが、その横には可愛いブックカフェが出来ていて、ノートルダムも観える素敵なスポット。

併設のカフェ

併設のカフェ

併設のカフェも、どこかイギリスらしい雰囲気があります。周辺にはサロン・ド・テやカフェレストランも多く、雰囲気の良い地区。

レネ・ヴィヴィアニ公園

レネ・ヴィヴィアニ公園

すぐ横には「レネ・ヴィヴィアニ公園」もあって、人混みを抜けてちょっと一息つけます。

中世後半のゴブラン織りが見学できる博物館

中世後半のゴブラン織りが見学できる博物館

「ゴブラン織り」と聞いて、タペストリーを連想する人も多いはず。15世紀に、ゴブラン家とその家族が築いたゴブラン織り。その後アンリ4世、ルイ14世時代には、現在のパリ13区に王立家具工場を設立。今も13区のゴブラン通り沿いに、「MANUFACTURE DE GOBELIN」(ゴブラン織り工場)は存在していて、博物館も兼ねた国立工場として機能しているからすごい。

数メートル級の巨大な機織が並ぶアトリエ工場

数メートル級の巨大な機織が並ぶアトリエ工場

博物館は自由見学、工場は事前予約制(90分のガイド付)で見学可能。デザイナーと職人が力を合わせ、一つのタペストリーに3年から4年はかかるというのだから、採算は合わないだろうにと思いつつ、フランス文化の奥深さに感動。

ゴブラン工場前のお庭

ゴブラン工場前のお庭

歴史的建造物としても見応えがあり、お庭や中庭も素敵で、パリ市内とは思えない静けさでした。

「レ・レジスタン」は落ち着いた雰囲気の店

「レ・レジスタン」は落ち着いた雰囲気の店

ベジタリアンの友人と行った「Les Resistants」(レ・レジスタン)という10区のビストロ。前菜+メイン+デザートで20€以下の平日限定お手頃ランチは、チョイスにベジメニューが組まれているのも嬉しい。最近、フランスでも、ベジやヴィーガンが増え、ご飯を一緒に食べる際には、事前調査が必須なのです。ベジタリアン料理が美味しいと有名なのですが、お肉のメインもヘルシーだし、超美味!可愛い内装で、女子会ランチにはピッタリのスポットでした。

「Les Resistants」(レ・レジスタン)

「Les Resistants」(レ・レジスタン)

鮮やかなパプリカスープの前菜

「Les Resistants」(レ・レジスタン)

「Les Resistants」(レ・レジスタン)

タルタルステーキと赤カブ、キノアのメインも美味

「レ・カイウー」前菜は「トマトとイタリアハムのブルスケッタ」

「レ・カイウー」前菜は「トマトとイタリアハムのブルスケッタ」

イタリアンの平日ランチでおススメなのは、13区にある「Les Cailloux」(レ・カイウー)。前菜(又はデザート)+メイン+ワインで15€というお手頃さ。シンプルな本格イタリアンで、どれをとってもハズレが無い。ビュット・オ・カイユという丘の上にあり、雰囲気のいい地区にあるので、ランチ後のお散歩も愉しみの一つです。

昔ながらのワインバーの雰囲気

昔ながらのワインバーの雰囲気

夕食前のアペリティフなら、定番は12区の「Le Baron Rouge」(ル・バロン・ルージュ)というフランス人のおじさん化してしまいそうな(笑)ワイン・バー。17時から開いているので仕事帰りに、好きなワインをサッと飲むのに丁度良い立ち飲みメインのバーです。というのも、数十種類のワインが2~4€程度で愉しめてしまうのです。

好みの味を言えば、店員さんが選んでくれます

好みの味を言えば、店員さんが選んでくれます

人気の為、19時近くになると、混み始めてしまうので、要注意。秋冬は、名物の生牡蠣と一緒にどうぞ!

サーフィンのメッカであるバスクの海。

サーフィンのメッカであるバスクの海。

フランスとスペインの国境でありながら、独特の文化と言語を持つバスク地方。スペインとフランス両国にバスク地方は存在し、それぞれに特徴があります。 今回はスペインのビルバオまで飛行機で行き、車で移動。バスク人の親戚と同行し、海辺を散歩したり、バスク人のお祭り行事に参加したり、そこで暮らしているような旅でリフレッシュしてきました。

バスク地方の旗

バスク地方の旗

街の至るところで見かけるバスク地方の旗。同じ国のスペイン人でさえ、何を言っているのか分からないというレベルのバスク語。確かに、ありがとう=「エスケリカスコ」、こんにちは=「カイショ」等々、スペイン語にもフランス語にも程遠いのです。現地の幼稚園児が、スペイン語とバスク語を人によって使い分けていたのは驚きでした。

バスク地方だけのボーリングの様子

バスク地方だけのボーリングの様子

10年程前まで、過激なバスク独立運動が盛んだったり、歴史的にも全く異なる文化を歩んできたここバスク。力比べの変なバスクのスポーツも、時々日本のTVで紹介されているよう。近くながら、まだまだ未知の部分が多く、とても興味深い場所です。

バスクのシードル「サガルド」

バスクのシードル「サガルド」

モロッコティーのように、高いところから落としてグラスに入れます。

生ハムが天井にずらりと並ぶ店内

生ハムが天井にずらりと並ぶ店内

フランスでも中々手に入りにくいのが、スペインの美味しいハモン・イベリコ。どんぐりを食べて育つ、最高級のベジョータは、やっぱりスペインで食べたいもの。スペインのお土産で外せない逸品ではないでしょうか。現地に着いたら、絶対行きたいのが、レストラン併設の生ハム屋さん。天井に生ハムがそのままズラーッとぶら下がっていて、店内も大衆食堂のような雰囲気で味があります。

盛り合わせで一杯♪

盛り合わせで一杯♪

数十種類ある中から、色んなハムを選んでスペインワインと一緒に。生ハムだけでなく、チーズやおつまみ類も豊富で、バーカウンターで飲む人やら、買い物のみで来る人やら。スペインのバー文化は、本当に人々の生活に密着していて活気があり、羨ましいなと思います。

コーヒーの付け合せは勿論、チュロスで。

コーヒーの付け合せは勿論、チュロスで。

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